彼女とボクと




あれからりんと一緒に帰って、りんの家でゲームして、
でもボーっとしたままだった


さすがに心配したりんが


「りく、大丈夫?
やっぱり今日は帰る?」


そう顔をのぞき込んだりんに少しドキッとした


いつものように綺麗な着物に身を包んだりんは学校の時より目を引くものがあった


「大丈夫…
少し、考え事だよ」


そう言って笑った僕を見て


「ホントに大丈夫?
考え事なら私も一緒に考えるよ?
どーしたの?」


そう聞かれて


「………ねぇ、
りん。」


ゲーム機を床に置き改まって聞いたからりんはピンッと背を伸ばして聞いていた


「なんで、なんでそんなに闇を抱えてるの?
皆と遊びなよ?
なんでりんはそんななの?
りんの事が分かんないよ!
教えてよ、りん」


少し大きな声で言うと


りんは笑顔で


「なんで、って、
それは教えられないよ?
りく…
ごめんね、答えてあげられなくて
ごめんね

ホントのことを言ったら君は私を、
………なんでもない。
ごめん」


そう言ったりんはとても苦しそうだった