彼女とボクと




りんは、いつもどこかに影を抱えてる気がする


僕はずっとりんのことを考えていた


考えれば少しは分かると思ったけど、全くと言っていいほど分からなかった


「りくー
てー止まってるよー」


そう言われてはっと前を向いた


「ご………ごめん!
僕、ボーっとして…
ほんとゴメン」


そう謝ると
れんとが驚いた顔で


「大丈夫か?おまえ?
休んだ方がいいんじゃないか?」


「そーだよ、
これ私がやっとくから向こうで休んでていいよ?
りんにはれんが言ってくれるから」


そう苦笑混じりにさくらが言う


僕は二人の言葉に甘えて休んでいた


ただ、ひたすらにボーっとしていた