「え、ちょっどういうこと?ミーティングなんじゃないの?イギリスってどゆことさ。」
思わず椅子から立ち上がった加山が言う。
雪見に至っては、唇を噛み、怒りを表情に表していた。
「くっそあのバカ部長め・・・。知恵ちゃんに何迷惑かけてんのよ・・・!!」
「まあまあ、雪見先輩~・・。」
加山は、修羅の如く地団駄を踏む雪見の腕を取り押さえる。
「何がどうしてイギリス行きになったんだ?」
暮山も当初は少し驚きはしたが、さすがというべきか既に落ち着きを取り戻し、いつもの調子で知恵に問う。
「うん・・・。実は先日、宝くじが当たりまして。」
「えっマジ!?何億もらったわけさ!」
加山がなおも雪見を捕らえたまま目を輝かせる。
「いや、さすがに一等とかではなくて・・・。でも、かなりの大金・・・五百万、だったっけ。」
「五百万~~~!?」
ようやっと落ち着いた雪見から手を離し、加山はム○クの「叫び」のごとく声をあげた。


