「大変です!」
ぜぇぜぇと息を荒げ、肩を上下させながら久我が説明を始める。
「ホテル、フロントどころか、どこにも人がいないっす!客も、俺たちの他に誰もいなくて・・・!!」
「!?」
ようやく落ちついた雪見に付き添い、加山も共に何事かと入室する。
狭い室内の中、全員そろったホラ研メンバーは、久我の報告に目を見開いた。
「しかも、それだけじゃなくて・・・!!ホテルそなえつけの電話も通じないし、どこの出入り口も、窓も開かないんです!!」
水無月は、恐怖のあまり既に目尻に涙を浮かべていた。
それを、悟られまいと袖でこする。
「・・・・先輩、何があったか、分かる範囲で説明していいですか?」
すっかりいつもの気丈な姿に戻った雪見が、春人に進言する。


