足の速い久我を追いかけ、水無月もトタトタと駆けていった。
「で?」
「・・・・はぁ?」
久阪は、ベッドに腰掛けながら春人に声をかける。
その言葉の意図が理解できなかた春人は、さらに重ねて問いかけた。
「春人、何かおまえ今ちょっと変だ。何かあったのか。」
ベッドから立ち上がると、久阪はシーツの上の花々を手ではらった。
そこに床に寝かせたままだった知恵を寝かせる。
「別に何も無いさ。・・・・知恵、サンキューな。」
居心地の悪そうに立ちつくす春人に、久阪はすぐさま否定の声をかける。
「ほら、やっぱり変だ。」
「・・・何がだよ。」
なおも疑いの視線を投げかける久阪に、春人は少しイラだった様子で応じた。
「いつものオマエなら、もっと周り見えてる。床に寝かせっぱの知恵のことなんて、もっと早く気づけただろうが。」
久阪のその言葉に、春人はビクリ、と一瞬震えた。
「ほら、何かあるんだろ?言えよ。・・・俺は、そんなに信用されてないか?」
一瞬押し黙った春人は、言いにくそうに話を切り出した。


