すぐに、廊下からドタドタと複数人のこちらへ向かってくる足音が聞こえた。
「おい!?どうした!?」
まっさきに飛び込んできたのは、久阪だった。
次に、加山と暮山、久我、水無月、春人が続く。
「!?、知恵ちゃん!!」
入り口で唖然と立ちつくす男子を押しのけ、保健委員である水無月が、倒れた知恵を支える雪見にかけよる。
「雪見、何が・・・・・!?」
保健委員にしてはやけに手慣れた手つきで、水無月は知恵の脈をはかり、瞳孔を見る。
「わ・・・分からない・・・。部屋に、入ったら、な何か、この花、が。」
「落ち着け、雪見。オマエだって動揺してんだろうが。ゆっくりでいい。」
久阪が、水無月に知恵を預け、床にへたりこむ雪見の肩を押さえた。
「あ、ありがとうござ、います・・。」
「よし、ちょっと廊下でて深呼吸でもしてこい。暮山と加山!」
久阪が、雪見の腕を引いて立たせる。
雪見の足は、少しふらついていた。


