二人の恋事情が両親や長女に漏れた時。
親戚中が詰め寄り、釣り合わない、別れろと再三口出しをしてきた。
両親ももちろん二人に反対であったのだ。
しかし、庭師の男をやめさせても二人は会うことをやめなかった。
すると、激怒した父親は、男をはるか遠くの仕事場へやると決めてしまったのだ。
行き先も教えられず、二度と会えないと悲しみに暮れた彼女は、男に一言こう告げた。
『私を、忘れないで。』
青年は、その約束をけして破ることは無かった。
送られた遠い異国の地で、青年はいつも彼女を思っていた。
そして、彼女も毎日青年を思い続けていた。


