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今ではここはホテルだが、その時代はとあるイギリス貴族の屋敷であった。

このホテルは、人のいなくなったその屋敷を改装して作られている。

その貴族には、両親と、二人の娘。そして、大勢の使用人がいたという。


二人の娘はどちらも美しかったが、とりわけ次女の美しさは国中に広まるほどであった。

長いブロンドで、陶器のような白い肌。真っ赤な唇___。

そんな次女を多くの王子や貴族の青年が欲しがった。

しかし、次女は誰の求婚も相手にしようとしない。


なぜなら、彼女には心に想う青年が居たのだから。

その青年は、屋敷の庭と整える庭師であった。

青年も少女を愛し、夜な夜な秘密の逢瀬を繰り替えしていたという。