森の中に入り
「あーあ、疲れたなー」
愛羅はぐったりしながら寝そべる
「夏未さん、足の状態どうですか?」
「うん、おかげさまで良くなってる」
「ほんとですか!よかったー」
愛羅はニコッと笑う
「じゃあ寝ましょ」
愛羅は一瞬で眠りについた
京弥も寝そべっては居るが
眠ってはいないみたいだ
夏未も座っているだけ
すると
「ねーちゃんはさ」
京弥が夏未に話しかける
それを聞いて夏未も振り向く
「池谷に行ってどうするんだ?」
京弥が背中を向けながら言うと
「……兄さんと話がしたい」
「……それだけ?」
「ううん、私はもう1回兄さんと暮らしたい」
「……無理だ」
「なんで?」
「少なくとも、俺と愛羅は池谷を皆殺しにするために行くんだ
目的が違う者同士だとうまくいかないぞ?」
「……それは分かってる」
「なら、俺らとは一緒に行かない方がいいぞ
人殺しをするやつらと一緒に居て
お前の兄貴がこっちに来ると思うか?」
京弥はやっと体を夏未の方に向けて言う



