(……なんで、あんなに優しかった兄さんが…?) 夏未が死を覚悟した時 大雅は腰に隠していた小刀を取り出し グサッ!!! 自分の足にそれを突き刺した 「くっ!!!」 「……兄さん!」 「来るな!」 大雅は叫んで夏未を止める 「逃げろ夏未……」 「……兄さん?」 「いいから逃げろ! じゃないと、俺以外のやつがお前を殺しに来る!」 「……」 夏未は走って家を出た 母を亡くし父を亡くし 兄は狂気に変わってしまった