夏未が12歳の時 両親と兄と暮らしていた 兄の名は大雅 とても優しくて人当たりのいい兄だった 「夏未、食材調達してきたぞ 俺の分はいいから食べてくれ」 母と父は共に病気を持っていて動けない体になってしまっていた だからこそ夏未は大雅の優しさが嬉しかった 「兄さんも食べて 私は多く食べなくても大丈夫だから」 夏未も大雅の体を心配していた