森の奥は京弥も愛羅も道を知っている



だからこそ遠回りをしながらも山を出ることが出来た







山を出ると畑がたくさんある場所に出た



もう辺りは薄暗くなっていて


その畑に2人は寝そべった





だいぶ遠くに出たため流は追ってこなかった




しかし



流の変貌を見た京弥と愛羅は未だに怯えていた



「……なんで流さんが…」



信じられない事実に京弥は涙を流した



「にいちゃん……あたしたちこれからどうやって生きていけばいいの?
とーちゃんもいない…家も燃えちゃった
どうすればいいの?」


愛羅は泣きながら京弥に抱きついた



「……生きよう」


「……にいちゃん?」



「とーちゃんの分まで生きるんだ
俺たちはとーちゃんの敵を討つんだよ」


「敵?」


「そうだ。俺は流さんを許さない
俺たちをずっと騙してたんだ
これからもっと強くなっていつか流さんのいる悪い奴らを切る」


「……あたしも頑張る」


「うん。愛羅、さっきは助けてくれてありがとう
俺はお前と一緒なら絶対に敵討ち出来ると信じてる」


「……うん。やろう。にいちゃん。」