「んで?」
京弥は夏未に視線を送った
「………」
「お前はこのままどうすんだ?
足も怪我してて誰もいない
まあこのまま死んでたかもしれないけど
俺はお前と一つ同じ目標がある」
夏未はまだ目を丸くさせる
京弥は話を続けた
「池谷まで付いてくるか?」
京弥の言葉に夏未は一瞬体を震わせる
「池谷まで……」
「そうじゃん!夏未さんも池谷まで行けばいいんだよ!
兄さんもたまにはナイスなこというね!」
「あ、てめ!ナイスとか外来語使うんじゃねーよ!
一般ピーポーは理解出来ねーだろーが!」
「あ、ごめん」
また目を丸くさせてしまった夏未
「ま、俺たちは急いでるんでな
足が完治したらまた会おうぜ」
京弥は夏未に魚を1匹あげて
先に歩いて行ってしまった
「ちょっと兄さん!夏未さんをおぶって行けばいいんじゃないの!?」
「うるせー、じゃあお前がおぶれ」
「さいってー!!!夏未さんあたしの背中に乗ってください」
愛羅は夏未を背負って京弥の後をついて行く
「ありがとう愛羅」
「いいですよ、全然慣れてるんで
あ、この弓だけ背中に背負ってもらっていいですか?」
夏未は愛羅の弓矢を背中にかける



