凛ちゃんは相変わらず首を傾げて私を見つめている。
だけれど、凛ちゃんは決して私を問い詰めたりはしない。
上手に受け答えが出来ない私をどんな時でも、こうして私がきちんと答えられるまで待ってくれる。
私は軽く深呼吸すると、伝えたいことをきちんと纏めて話始めた。
「午後は何もないけど・・・。」
「ないけど?」
「私と遊んでも面白くないよ?」
「なんで?」
「分かんないけど、多分つまんないよ。」
「それはかなうがそう思ってるだけじゃない?」
「うん?」
「あたしがかなうと遊びたいの。」
「うん。」
「つまんないか、面白いかはあたしが決めることじゃない?」
「うん、そうだね。」
「かなうはあたしと遊びたくない?」
凛ちゃんはそう言ってにっこりと笑った。
その笑顔がなんだかとても眩しくて、私はすごく恥ずかしくなった。
言葉で伝えることはとても難しくて、私は顔が赤くなるのが自分でも分かった。
だけれど、きちんと伝えなくちゃ相手に伝わらないことは分かっている。
だから、私は精一杯の勇気を出してこう伝えた。
「・・・・遊びたい。」
蚊の泣くような小さな声しか出せなかったけれど、凛ちゃんにはきちんと伝わったみたいだった。

