叶う。 Chapter1




「いつ来たの?」

私も自分の鞄からサンドイッチとイチゴオレを取り出しながら、凛ちゃんに聞いた。

「さっき。ていうか、かなうにメールしたんだけど。」

「え?」


私はサンドイッチを開ける手を止め、鞄から携帯を取り出した。
チカチカと光るその携帯を確認すると、指先を滑らせてロックを解除する。
メールを開くと、確かに凛ちゃんからのメールがそこにはあった。

“お昼くらいに行くー”

それだけのシンプルなメールだけれど、私達のやり取りはいつもこの程度。

「全然気付かなかった。」

「まぁ、かなうは基本携帯見ないからね~。」

「ごめんね?」

「なんで?」

「なんとなく。」

「別に、今更気にしないよ。」

凛ちゃんはそう言って、自分の携帯をいじりながら菓子パンをかじった。

私もサンドイッチを開けてそれを口にしながら、そんな凛ちゃんを眺めた。


初めて会った時は、綺麗な黒髪をボブに切り揃えてた凛ちゃんだったけれど、今もその髪型は変わっていない。

だけれど、今は黒髪の下に金色の髪が隠れている。
それは光に反射して、キラキラしてとても綺麗だと私は思う。