私はハっと目を覚ました。
左頬が痛い?
と思って手を触れてみると、ひんやりと冷たくてちょっとだけ濡れている。
「あははっ!」
突然の笑い声に顔を向けると、そこには楽しそうに笑うペットボトルを持った凛ちゃんの姿があった。
「かなうの顔!ビックリ顔かわいいw」
凛ちゃんはそう言って、ペットボトルをフラフラと振った。
状況を理解した私は、凛ちゃんにつられて少しだけ笑った。
凛ちゃんは寝ている私の頬にペットボトルをあてたんだろう。
「びっくりしたよ。」
「びっくりさせたかったんだもん。だってかなう全然起きないし。」
「普通に起こしてくれれば良いのに。」
「それじゃ、かなうのビックリ顔見れないじゃん。」
「見なくていいよ。」
「じゃあ、今度から起こさないで写メ撮るよ。」
「それも嫌。」
「なんでー?」
「・・・恥ずかしい。」
私がそう言うと、凛ちゃんは楽しそうに笑う。
「かなうは可愛いな~。」
凛ちゃんはそう言って、自分の鞄からコンビニの袋を取り出した。
気付いてみたら、どうやらお昼休みになっていたようだ。

