叶う。 Chapter1



だけれど、それは私にとってどうでも良いことだった。

凛ちゃんの悪口を面と向かって言う人はいないけれど、悪い噂は何度も耳にしたことがある。
それは凛ちゃんが居ない時、ほとんど寝て過ごしている私の耳に入ってくる様々な噂話。

多分、私の耳がとても良いことに気付いていないクラスメイトがひそひそ声で話している情報を、勝手に整理するとだいたいこんな感じ。

凛ちゃんが援助交際しているだとか、流行の脱法ドラックに手を出してるとか、夜な夜なクラブに出掛けては色んな男とやってるだとか、地元のヤバイと噂される連中と付き合いがあるとか、噂はどれもそんな話。


それが真実なのかどうか、私には分からない。
分からないと言うよりも、興味がない。
私にとっては凛ちゃんは凛ちゃんで、例え凛ちゃんが何をしていようが私には関係のないことだから。

それは多分、逆の立場でも同じ事だろうと思う。


私は私で、凛は凛。
きっと凛ちゃんはそう言うだろうと思う。