目を覚ました私は、何だか見慣れないその部屋に違和感を感じた。
ゆっくりとベッドから起きだすと、まるで長い長い夢から目覚めたような不思議な気分だった。
何だか目がとても重たくって、開けるのがすごくしんどかった。
キョロキョロと辺りを伺うと、ピンクと白で出来た悪趣味な鏡台が視界にうつる。
私はその鏡台に向かって歩いて行くと、鏡を見て自分の姿を確認した。
顔中浮腫んでるし、目は酷く腫上がってる。
その姿を見て、鏡を叩き割りたい衝動に駆られたけれど、私は何とかその衝動を抑えた。
折角あの子を追い出したのに、下手な事をしたらまた閉じ込められるに決まっている。
私はここ最近の記憶をゆっくり辿る。
あの子がしていたことは、私もずっと見てきたから思い出すことは簡単だった。
馬鹿なあの子に出来る事は、私には出来て当たり前。
今までだって散々私を利用してきたのに、ここ何年も私はずっと暗闇に閉じ込められていたんだから、少しくらい楽しませて貰わないと。
私は鼻歌を歌いながら、ぼさぼさになった髪を梳かした。
長すぎる髪にちょっとうんざりして、近いうちに髪を切りに行こうと思った。

