暗い暗い海の底。 私はもう一人の自分の身体が沈んで行くのを、ただ見つめていた。 沈み行く私はもがき、苦しそうに暴れる。 私はただ、それを見ていた。 暗い水の底は私の姿を段々と飲み込み、暗闇で包み込み、やがて見えなくなった。 さようなら、と小さく声に出したけれど、きっともう私には届かない。 今まで私を閉じ込めていた、もう一人の私。 私はこの日、私自身を殺したんだ。 もう、2度と戻れない…………。 戻らない・・・・・。