「紅茶淹れるけど飲む?」
私はそんな自分の心を悟られないように、そう言った。
だけれど、シオンはそれには応えずに私の腕を掴むと自分の胸に私を抱き寄せた。
今日は″そういう″日なんだと理解した私は、そのままシオンの首に両手を巻き付けた。
視線だけを向けてシオンを見ると、シオンは微かに口の端を上げて笑ったけれど、静かにこう言った。
「……良いのか?」
私はシオンの言葉の意味が理解出来なかった。
良いのか?って、言うって事は、断っても良いのだろうか?
私が断ったら、シオンはこんな関係でいることを止めてくれるのだろうか?
だけれど、私がそうこう頭を悩ませているうちに、シオンの手がパーカーの下から中に侵入してきた。
シオンの指先が直接素肌に触れる。
背中から腰までをゆっくりと撫でられるその感触に、何だかゾクゾクとする。
自然と身体の力が抜けそうになって、私はシオンの首に更に強く腕を回した。
シオンはそのまま、ゆっくりと私の顔に視線を合わせるとその形の良い唇で私の唇を塞いだ。
ゆっくりと時間をかけて舌を絡めると、思わず吐息が漏れそうになる。
キスをしながら、素肌に触れるシオンの指先がとても温かい。
そしてパチッと小さな音がして、私の下着がいつの間にか外されたことで、私ははっとした。

