叶う。 Chapter1






正直和也の事が好きかと聞かれたら、好きだと思う。
だけれど、それは人としての好きだと思ってた。

でも、もしそれが晃や愁だったらと考えると、なぜか付き合おうとか考えることすらないと思う。

愛だとか、難しい事は分からないけれど、私は間違いなく和也に対して何か違う感情を抱き始めていた。

そんな自分の変化に若干の戸惑いと不安はあるけれど、それが悪い感情じゃないことは確かだった。



気がつくと、注文した料理が次々と運ばれてきて、私達の席は突然狭くなったような気がした。

食べてる間は比較的皆おとなしいけれど、それでも普段のわが家の倍は騒がしかった。

私は目の前に運ばれてきたイチゴパフェに夢中で、話すらあんまり聞いてなかった。


一通り食事が済むと、皆満足したようでさっきより静かになった。

私もそうだけれど、人間は満腹になると何故かとても眠くなる。

だから、皆大人しくなったんだろうとふと思った。


まったりとしたこの時間の流れも、なんだか凄く心地よく感じる。

家で食事を終えても、こんな風にのんびりする事のない私にはすごく新鮮だった。