「じゃあ、かなうの家の近くのファミレス行く?」
祐希が歩きながらそう言うと、凛もそれに賛成と声に出した。
「だな、どっちにしろかなう送ってくし。」
和也はそう言って、他の子達を見た。
「え?大丈夫だよ?皆、遠いんじゃない?」
私は慌ててそう言ったけれど、皆は大して気にしてなさそうだった。
確かに私が住むのは繁華街だから、遊ぶ場所もファミレスも沢山あるけれど、態々電車に乗ってまで来てもらうのも申し訳ない。
「いや、俺ら皆ダンスやってるから、定期あるし。」
「そうそう、基本的にダンスの時とかそっちで遊んでるし。」
「じゃあ、決まり~。」
驚いた私の手を引きながら、凛は駅に向かって歩いた。
どうやらここにいる私以外、全員同じスクールでダンスを習っているらしい。
通りで、夜会ったりしている理由がなんとなく理解出来た。
健全な中学生が夜出歩くのは、多分どんな親でも叱ったりするだろうけれど、和也はダンスが終わる時間が遅いと言ってたし、多分帰りに少し寄り道したりしているのだと純粋にそう思った。
何だか辻褄が合った気がして、私は一人納得した。
それにこの目立つ集団が、何で派手なのかも妙に納得した。
それは私の独断と偏見かもしれないけれど、ダンスをやって居る人は個性を大事にする人が多い気がする。
だから皆、個性的で素敵なんだと単純にそう思った。

