だけれど、私は凛にその事を聞くことは出来なかった。
教室の入り口で祐希が私達を待っていたし、何より今日は皆との約束がある。
折角、仲直りと言うか元に戻った凛達の関係を壊したくなかった。
凛の事は心配だけれど、今聞いてもきっと凛にはぐらかされるだけだろう。
それに聞いたところで、私には解決する事が出来る訳じゃない。
校門に着くと、さっきのメンバーがもう既に集まっていた。
遠目から見ても、なんともカラフルな目立つ集団だけれど、段々とそれを見慣れつつある自分がいる。
「晃も来るってさ。」
私達が近付くと、愁が携帯片手にそんなことを言った。
私は何だかとても嬉しい気分になった。
皆が凛とまたこうして、普通の仲になってくれることがただ単純に嬉しかった。
和也は私と凛が手を繋いでいるのを見つけると、何故か私の反対の手を取った。
「は?和也ウザい。凛とかなうの恋路を邪魔しないでくれる?」
「は?かなうは俺のだ。返せよ。」
私は両手を引っ張られて、どうしたら良いのか迷ったけれど、結局和也の手を離す事にした。
和也には悪いけれど、やっぱり凛のことが大事だったし、皆のいる前で手を繋ぐのは何だか恥ずかしかった。
「振られてやんのwざまぁw」
凛はそう言って、和也をバカにしたけれど、和也はそんなことを気にしてないように笑った。

