放課後の楽しい予定のお陰で、午後のつまらない授業が何だかいつもと違う授業みたいだった。
お昼休みの出来事のお陰で、私はすっかりシオンの意味深な言葉を忘れてた。
だけれど、ひとつだけどうしても気になる事がある。
それは、凛の顔に出来た傷。
あれはどう見ても、故意に傷つけられた傷であるはず。
彼氏にやられたんだろうか?
それとも誰かと喧嘩でもしたんだろうか?
女性の顔にあれだけの傷をつける事が出来るなんて、やっぱり相手は男性の気がする。
だとしたらなぜ?
なんで凛はあんなになるくらいの暴力を受けたんだろうか。
凛はたまに口が悪いけれど、傷がつくほど暴力を奮われるような性格じゃない。
私はそう考えて、益々わからなくなった。
あんなに綺麗な凛の顔に、あんなに酷い怪我を負わせた人を私は許せなかった。
何だか少しイライラする。
普段、私は怒ったりする事は先ずない。
だけれど、何故か無性に腹が立つ。
自分に何かされてもきっと、私はそんな風に感じたりしないだろう。
凛がやられた事に、腹を立てている事に気づいて私ははっとした。
自分の中に、こんな風に思える感情が残っている事がなんだか不思議だった。

