叶う。 Chapter1





この小さな世界で、私の存在はとてもちっぽけだけれど、それでも精一杯生きてる。

私は皆と出逢えて、とても幸せだった。

綺麗に色付いた私の世界は、私だけの記憶に少しずつ色を塗っていく。


モノクロだった私の世界が、段々と色付く事がただ嬉しかった。


もう2度と、この世界が壊れないように。
私は雲ひとつない青空を見上げて、そう願った。


「今日帰りファミレス行かね?」


もうお昼休みが終わる直前、愁がそう言った。


「じゃあ、愁の奢りね~」


そう言って笑った凛が、とても綺麗だった。


「かなう行ける?」


凛にそう言われたので、私は少し考えてから頷いた。


「少しなら大丈夫だよ!」

「じゃあ、皆で行こう。」


凛がそう言った瞬間、午後の授業を知らせるチャイムが響く。


「じゃあ、帰り門のところ集合!」

凛はそう言って、私の手を取り教室へ向かった。
途中振り返って和也を見ると、なんだか凛と私を見て優しく笑ってた。

やっぱり、凛と和也は私には分からない絆があるような気がした。
それは私にとって、凄く羨ましかった。

私もいつか、凛や和也とそんな絆が出来たら良いとほんの少し思った。