「分かったよ。」
凛はそう言って溜め息を吐いた。
「ただし、これだけは約束してもらう!」
そう言って、全員を見渡して睨み付けながらこう言った。
「もし、かなうを傷つける事があったら、全員去勢させるからな。」
凛の言葉に、愁が飲みかけのお茶を噴き出す。
「きったねぇw」
「犬じゃないんだからさ、去勢ってww」
私はワンテンポ遅れて、凛の言葉の意味を理解してやっぱりむせた。
両手で顔を覆って、必死で呼吸を整える。
和也は皆につられて笑いながらも、私の背中を優しく擦ってくれた。
「かなうは、凛のだからね‼」
凛はそう宣言すると、未だ私の背中を擦る和也の手を振り払って私に抱きついた。
「は?俺のだけど……」
和也はそう言いながらも楽しそうだった。
なんだか、全てが丸く収まった気がして、私は凄く安心した。
凛と和也達が仲直り出来て本当に良かったと、心からそう思った。
退屈な毎日が、段々と綺麗に色付く。
凛と和也、祐希や、愁、人各々個性があるように、その記憶には様々な色があった。
色とりどりのこの世界で、今でもその記憶はしっかりと私に刻まれている。

