「そんな簡単なことじゃない。」
だけれど凛はそう言って、和也を睨む。
「あんたらにとっては、大した問題じゃなくても、私もかなうも迷惑するんだよ。」
凛のその言葉に、和也がまた物静かに言う。
「同じ間違いはしないよ。凛が言ってる事は間違ってないけど、だけど凛が変わったように、俺達もちゃんと変わって来た。そろそろ、昔みたいにまた信用してくれないか?」
「信用なんて出来ない‼」
「じゃあ、信じて。」
「……は?」
「信用しなくていいから、信じてよ。」
和也はそう言って、真っ直ぐに凛を見つめた。
凛は何か言いたげに口を一瞬動かしたけれど、言葉が出てこなかったみたいだった。
「俺もまた凛と学校で喋りたい!」
空気が読めないのか、愁がそんな事を言い出した。
「だな、1年の時みたいに、俺も凛と遊びたいよ。」
りょーたと言う男の子もそう言った。
凛は複雑な表情をしていた。
だけれど、なんとなく凛の人を寄せ付けない雰囲気が柔かくなったのが分かった。
それにきっと、ここにいる人達は凛の事が好きなんだと思う。
だから、こうして凛がここに居る事を心から願って居るんだろうと感じた。
私はついでみたいな物で、それでもこの場所に居られる事が幸せに感じる。
大好きな凛が、少し呆れた顔をして優しく笑ったから。
なんだかそれが、自分の事のように嬉しかった。

