叶う。 Chapter1





「まぁ、和也がそれだけ本気って事じゃん?」

愁がそう言って、クスクスと笑った。

「今までの行いは悪かったかもだけどさ、今は月島の事でいっぱいだもんな。」

「ウザいくらいにね。」

誰かのその言葉で、皆一斉に声をあげて笑った。
なんだか、ひどくからかわれているような気分だったけれど、私は気にしないように鞄からサンドイッチを取り出した。

「つーか、凛顔どうしたの?」

やっぱり私以外でも、ちゃんと気付くんだと思って少しだけ安心した。
私には言えなくても、幼馴染みにはちゃんと話してくれるかもしれないとちょっとだけ期待した。

「ダンスで転けた。」

凛は携帯を見ながら、何でもない風にやっぱりそう言った。

「どじっこかよw」

愁がそう言うと、皆つられて笑った。
私は益々、凛に何があったのか気になったけれど、とても聞ける雰囲気じゃなかった。

「つーか、あんたらさ。」

凛は突然そう言って、携帯から顔を上げると全員を睨むように見渡した。

「いい加減にしなよ。他校の女にまで手出してさ。挙げ句にかなうに近付かないで。何かあったら責任とれるわけ?」

私は凛が何を言っているのか、よくわからなかった。
だけれど、凛が怒ってる事は理解出来た。