叶う。 Chapter1





「天気いいから外行こうぜ。つーか、凛ひでぇ顔だぞ?」

私達が近付くと和也はそう言ったけれど、凛はそれを無視した。

和也は何か言いたげだったけれど、凛が全く無反応なので黙って私達を先導した。

向かった先は体育館の裏だった。

外の空気は冷たいけれど、日差しはとても暖かくて丁度良い。


「かなう、凛、おはよ。」

その場所には、愁と祐希も居た。
ついでにこの前会った、他の3人も一緒だった。

皆地面に座ったまま、適当にご飯を食べている。

私は凛に手を引かれて、少し離れた階段に並んで座った。

なぜか和也も私の隣に座ったので、間に挟まれてとても窮屈だった。


「おっと、お姫さまの登場か?」

この前、私をじっと見つめてきた男の子がそう言った。

「凛も一緒なんて珍しいじゃん。」

名前も知らない別の男の子がそう言うと、凛は盛大に悪態を吐いた。

「この馬鹿のおかげで、昼からあんたらの顔見るとか最悪だわ。」

そう言って和也を睨む。

「しょうがないじゃん。だって和也が月島呼びに行くって言うこと聞かないし。」

「そうそう、俺らはちゃんと止めたよ。」

愁がそう言うと、和也がしかめっ面をする。

「だってかなうと飯食いたいし。」

和也はそう言って、ちらりと私を伺う。
私はどんな反応をすべきか分からなくて、曖昧に微笑んだ。