そう結論が出たところで、私にはその理由が分からなかった。
頭の中は疑問だらけだったけれど、そうこうしているうちに、一時間目の授業は終りを迎えた。
授業の合間の短い休み時間。
私は手にシャーペンを握ったまま、見てもいない教科書を無意味にトントンと叩いていた。
考え事をする時、何故かピアノでリズムをとるようにこうしてしまう。
「かなう、おはよう。」
突然横から聞こえてきた声に顔を向けると、そこにはいつの間にやって来たのか、爽やかな笑顔を浮かべた祐希の姿があった。
やっぱり、制服を着ているとイメージが全然違う。
私服でもなんとなく秀才っぽいイメージだった祐希は、制服を着ると更に秀才っぽく見える。
「おはよう。」
私は小さく声に出して、挨拶した。
「なんか、今日は更に美人だね。髪形かな?」
祐希はそう言って、私のお団子頭をつんつんする。
私は何だか恥ずかしくて、相変わらず曖昧に笑った。
「あんまり触ると、和也に殺されるよねw」
祐希は突然小さな声でそう言って笑った。
「え?何で知ってるの?」
私が驚いてそう言うと、祐希はおかしそうにクスクスと笑った。
「昨日夜さ、友達と集まってたら和也も来て、かなうは俺のだって宣言してたよ、愛されてるねw」
祐希がそう言ったところで、二時間目の授業開始を知らせるチャイムが鳴る。
私はとにかく恥ずかしくなって、何もなかったかのように英語の教科書を開いた。

