「……和也?」
声の方向に視線を向けると、昨日と同じ場所に和也が立っていた。
少し怪訝そうな顔をして私を見ている和也の顔を見て、私は連絡も入れずに電車に乗って来た事を思い出した。
「……ごめん。」
「いや、大丈夫だよ。」
和也はそう言ってくれたけれど、なんとなく不満に思っているだろうと感じた。
なんだか、いつもより声音が低い気がした。
「ってか、かなう大丈夫?顔色悪いよ?」
和也はそう言って、一瞬私の顔に触れようと手を伸ばしてきた。
私は咄嗟に顔を背ける。
そうしてしまってから、気付く。
別に和也は私に何かしようと下心があって手を伸ばした訳じゃない事に。
ただ、純粋に熱があるのか心配してくれただけだろう。
「ご、ごめん……。」
私が慌ててそう言うと、和也は酷く悲しそうな表情を浮かべた。
「いや、俺こそごめん。何かかなうが好きすぎて、色々と駄目だわ。」
和也はそう言って、ゆっくりと言葉を探しているように考え込んでいた。
「ほ、本当にごめんなさい。」
私はそんな和也に本当に申し訳ないと思ったし、何より不快な気分にさせてしまったんじゃないかと、気が気じゃなかった。
だけれど、和也は暫く考えてから私に向かってこう言った。

