叶う。 Chapter1





そして次に目を覚ましたのは、翌朝の目覚まし時計の音だった。
やっぱりベッドから出たくないけれど、私は手を伸ばして目覚ましを止めた。

だけれどぐっすりと眠れたので、目覚めは驚くほど良かった。

私はいつも通り起き出すと、上着を羽織って身支度を済ましてリビングに向かった。

今日はリビングに人の気配がなかったので、ママはまだ帰宅していない様子だった。
私は急いで朝食の準備を済ませると、兄達が起きだす前にリビングを出た。

何だか昨日から、兄達と顔を合わせるのが気まずい。


本当はお弁当も作りたかったけれど、いつまでもリビングに居たくなかった。
それに、充分すぎるほどのお小遣いを貰っている私は態々お弁当を作らなくても良かった。



部屋に戻るといつものように身支度を整えて、制服に着替える。
なんだか学校に行くのがほんの少し楽しみな気分だった。


鏡台に座ると、いつもよりもやっぱり顔色が良い。

ほんの少しだけ、いつもよりも時間をかけてメイクを施す。
今日は髪も綺麗にまとめてアップにした。


少し大きめにお団子を作ると、何だか少しだけ顔が明るくなった気がした。

いつも編んだりおろしたりしているからか、顔がはっきり分かるアップはあまりしないけれど、その出来上がりに何だかとても満足だった。