ベッドに横になり、携帯を操作する。
受信メールの文字が視界に映り、画面をタッチしてメールを開く。
メールは全て和也からのメールだった。
最初から順番にメールを開くと、その内容にほんの少し驚く。
″ダンス終わりー!これから帰るよ。″
″かなうは何してる?″
″これからちょっと友達と会うよ。″
″帰宅した。風呂入って来るよ。″
″かなう?もう寝ちゃった?″
大体一時間毎に、和也からのメールがきていた。
私はなぜ、和也がそんなメールを送って来るのか意味が分からなかった。
だって、そんな事をいちいち報告するなんて約束した覚えもなければ、頼んだ訳でもない。
取り敢えず、最後のメールの時刻を確認すると30分くらい前だったので、私は一応メールを返すことにした。
″今日はありがとう。おやすみなさい。″
もし寝ていたら申し訳ないけれど、こんなにメールをくれていたのに無視するのも気が引けたので、当たり障りのない内容で送信する。
それがきちんと送信された事を確認して、私は携帯を枕元に置いて、毛布を顔までひっぱり上げた。
薬が良い具合に効き始め、ゆっくりと目を閉じた瞬間、突然の振動音で慌てて飛び上がった。
それは、携帯が着信を知らせる音だった。

