叶う。 Chapter1






試験でもあるのだろうか?

最近の兄達はよく勉強している。
そもそも、もっと早く帰宅して勉強すれば良いんじゃないかと微かに思うけれど、そんな事は私に言える訳がない。

私は3人分のカップを出すと、兄達にはコーヒーを、自分には紅茶を入れた。

「あーちゃんは気が利くな~。」

コーヒーをテーブルに運ぶと、レオンはそう言ってノートをテーブルに放った。

「私、もう寝るね。」

私はそう言って紅茶を持ってキッチンに行くと、ダイニングテーブルの引き出しに入った薬を取り出した。
病み上がりだから、きちんと睡眠をとらないといけない。

いつもと同じ薬を3錠取り出すと、紅茶で飲み干した。
薬が効いてくる前に、歯磨きをして寝る支度をしよう。

私はそう思って、兄達におやすみを言ってからリビングを後にした。

「おやすみあーちゃん。」

レオンはそう言ってくれたけれど、シオンは相変わらず無反応だった。

バスルームでさっさと歯を磨き、直ぐに自室へと向かう。


明日の学校の支度を終えると、鞄から携帯を取り出して充電だけしておこうと思った。
すると、手にした携帯はチカチカと光を放っていた。

私はそれを持ったままベッドに入って部屋の照明を少し落とすと、携帯をタッチして中を確認した。