「ごめんなさい。」
私は静かにそう言って、和也の腕からすり抜けた。
途端、和也の表情から笑顔が消えた。
だけれど、私にはどうする事も出来ない。
「私には、付き合うとか、良く分からないの。」
私はそう言って、俯いた。
他にどう伝えたら良いか何て分からなかったし、いつものようにされるがままにしておいても、解決出来る話じゃないと思った。
何とか理解して欲しいと思うけれど、私の疎い説明じゃ全く伝わらないのか、和也はめげずにこう言った。
「付き合うのが分からないって、どういう意味?」
「えっと・・・・付き合うっていうことが、どういう事なのか分からないの。」
「ただ、好きな人の傍に居たいと思う事だよ。」
「・・・・・・・?」
「好きだから傍に居たいと思う事が、分からないの?」
「それはなんとなく・・・・。」
「好きだから、傍に居たいし、触れたいと思うし、独占したいと思う。」
「・・・・・・・。」
「だから、彼女にしたいと思う。それは分かってる?」
正直、良く分からない。
だけれど、和也は真剣な表情で話続けた。
「かなうがどう思ってるか分からないけど、俺はかなうのこと、諦める気ないから。かなうが俺のこと嫌いって思うまで付き合ってくれない?」
「・・・・。」

