「それって、どういう意味?」
私は純粋にそう聞いた。
和也の言葉の意味も理解出来なかったし、でも雰囲気からしてからかっている感じでもない。
「どういうって、そのままの意味だよ?」
「・・・うん?」
「かなうが好きなんだ。」
「私も和也が好きだよ?」
私がそう言うと、和也は呆れたように笑った。
「かなう、ひょっとして意味分かってない?」
「・・・・うん。」
「こう見えても俺、結構傷つきやすいんだけど。」
和也はそう言って、深く溜息を吐いた。
私はそんな和也が何を考えているのかさっぱり分からなくて、首を傾げた。
「かなうって、本当に・・・。」
「うん?」
「掴みどころがねぇ。」
和也はそう言って、茶色のサラサラした髪を掴んで頭を抱えた。
私はそんな行動に、どう反応したら良いのか分からなくて、ただそんな和也を見つめてた。
しばらく和也はそうして頭を抱えていたけれど、突然何かを思いついたように、ベッドの上で正座をした。
そして真っ直ぐに私を見つめる。
何故か緊張したその空気に、私も一瞬だけ身体が強張った。
「・・・かなう。」
正座をした和也は私の名前をそう呼んで、唐突に私の両手をぎゅっと掴んだ。

