叶う。 Chapter1






「それって、どういう意味?」


私は純粋にそう聞いた。
和也の言葉の意味も理解出来なかったし、でも雰囲気からしてからかっている感じでもない。


「どういうって、そのままの意味だよ?」

「・・・うん?」

「かなうが好きなんだ。」

「私も和也が好きだよ?」


私がそう言うと、和也は呆れたように笑った。


「かなう、ひょっとして意味分かってない?」

「・・・・うん。」

「こう見えても俺、結構傷つきやすいんだけど。」


和也はそう言って、深く溜息を吐いた。
私はそんな和也が何を考えているのかさっぱり分からなくて、首を傾げた。


「かなうって、本当に・・・。」

「うん?」

「掴みどころがねぇ。」


和也はそう言って、茶色のサラサラした髪を掴んで頭を抱えた。
私はそんな行動に、どう反応したら良いのか分からなくて、ただそんな和也を見つめてた。

しばらく和也はそうして頭を抱えていたけれど、突然何かを思いついたように、ベッドの上で正座をした。
そして真っ直ぐに私を見つめる。

何故か緊張したその空気に、私も一瞬だけ身体が強張った。


「・・・かなう。」


正座をした和也は私の名前をそう呼んで、唐突に私の両手をぎゅっと掴んだ。