私の曖昧な笑い方は、和也の瞳にそんな風に映っていたんだと、この時初めて知った。
だけれど、深く物事を詮索されたくない私は話をそらす事にした。
「そうかな?そう言えば、話ってなに?」
私はそう言って、コンビニの袋からイチゴオレを取り出した。
もうすっかりこの場所にも慣れて来たので、さっき程の緊張はなくなった。
それは和也の成せる技なのか、それとも自分が案外図々しい性格なのかは分からなかったけれど、何だか和也と二人で居るこの空間は、人見知りの私でも不思議と落ち着ける。
だけれど私がそう聞いたのに、和也は無言で私をじっと見つめ続けた。
私は不思議に思って、その綺麗な漆黒の瞳をじっと見つめ返した。
無言で見つめあっていると、私はなぜか一昨日感じたように、突然胸がざわついた。
吸い込まれそうな程の、深い黒の中に少し怯えた自分の瞳が映っていた。
恐い訳じゃないけれど、なぜか心が落ち着かない。
それは今まで、感じたことのない不思議な感情だった。
まるで自分の心が、自分の物じゃなくなってしまったかのようなその感覚は、なぜか私の心を掻き乱す。
不安なような、切ないような、自分でコントロール出来ない自分の心がおかしいと思ったその瞬間・・・・・・。
和也はゆっくりと口を開いた。

