「かなうってさ。」
「うん?」
「本当に凛が言ってた通りなんだな。」
「何が?」
「清純乙女ww」
和也はそう言って、クスクス笑った。
「・・・そんなことないよ。」
私はそう言って、何だか悲しい気分になった。
私が清純な訳がない。
清純とは、穢れを知らない人を指す言葉であって、汚れた過去を持つ私には相応しくない言葉だと思った。
そう思った途端、何だか憂鬱な気分になった。
だけれど、和也はそんな私の気分に気付いて居ない様子で、相変わらず優しい笑顔で私をじっと見据えてた。
「なんか、かなう見てるとさ・・・・なんつーか、守ってやりたくなる。」
和也は何でもない風にそんな事を言った。
私はその言葉が理解出来なかったから、曖昧に笑っておいた。
それは昔からの癖みたいなもので、私は分からない時や困った時、いつも曖昧に笑う。
笑っていれば、相手を不快にさせる事はないし、小さい頃からの習慣みたいなものだった。
それは自分自身を守るため子供の頃に身につけた術。
「かなうってさ。」
「うん?」
「何で、困ったように笑うの?」
「え?」
「なんかさ、いつも困ったみたいに笑うよね?」
和也はそう言って、突然真剣な眼差しで私の目をじっと見つめてきた。

