少しだけ近い距離にちょっとだけ緊張したけれど、和也がリラックスしている様子に見えたので、私も少しずつ緊張が溶けてきた。
「そう言えば、昨日ごめんね。」
私は先に謝っておく事にした。
嫌な事は先に済ませておいた方が良いに決まってる。
「ん?何が?」
「あの…家に来てくれたんでしょ?」
シオンの事は口にしたくなかったけれど、もし和也が嫌な思いをしてたら、素直に謝っておくべきだと思った。
「あー、何かお兄さんかな?機嫌悪かったみたいだけど、かなう大丈夫だった?」
和也はさして気にしてなさそうにそう言った。
やっぱりシオンはやらかしてくれてたらしい。
「あの、ね。兄はいつもちょっと無愛想なの。」
「そうなの?」
「うん、2番目の兄はそうでも無いんだけど。」
「兄ちゃん二人居るの?」
「うん。だから、ごめんね。嫌な気分にさせちゃったでしょ?」
「いや、全然気にしてないよ。むしろ俺がかなうの兄貴だったら、男が訪ねて来たらもっと嫌な態度とるよw」
「…なんで?」
「こんな可愛い妹だったら、過保護にもなるよ。」
和也はそう言って、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
私は和也の言った意味を理解すると、突然恥ずかしくなって俯いた。
和也はそんな私を見て、小さく笑う。

