和也はベッドに胡坐をかいて座って、そんな私をじっと見ていた。
何だか部屋中をじろじろ見ていたことが恥ずかしくなって、少し落ち着かない気分になる。
「気に入ったら持ってって良いよw」
和也は楽しそうにそんな事を言ったけれど、私は無言で首を振った。
ママの好みで、可愛らしいピンクと白に統一された私の部屋に、こんな物が置いてあったら家族みんなに要らぬ心配をされそうな気がした。
「座ったら?」
和也にそう言われて、私は初めて自分がずっと立ちっぱなしだったことに気付く。
和也の部屋は、少し大きめのベッドと、窓際に置かれた机と、壁に掛けられたテレビに、小さめのガラスのテーブルで構成されている。
私はどこに座るべきか一瞬考えたけれど、真ん中に置かれたガラスのテーブルの隣に座ることにした。
私が静かにその場所に座ろうとすると、和也は突然ベッドの上から降りて、また私の手を引く。
そしてまたベッドに戻ると、自分がさっき座っていた横に私を座らせ、自分もその隣ににまた胡坐をかいた。
人様のベッドに座るのは申し訳ない気分だったけれど、ここは和也の家だし、私はされるがまま和也の隣で大人しくしておこうと思った。

