「嫌ならリビングでいいぜ?w」
和也はそう言って笑ったけれど、私はそれには答えなかった。
考えてみたら、友達の家に上がった事なんてなかった私は突然それを思い出して物凄く緊張していたからだ。
物言わぬ無表情になってしまった私に、和也は少し不思議そうな顔をしたけれど、そのまま黙って少し先にある階段を上がった。
私は酷く緊張しながら、静かにその後を追った。
階段を上りきると、和也は一番奥まで歩いて行って、その扉を開ける。
「あんま片付いてないけど。」
和也はそう言って、私が先に部屋に入れるように扉を大きく開いて押さえた。
何だか緊張しすぎて吐きそうなくらいだったけれど、私はゆっくりと和也の部屋に入った。
「・・・・お邪魔・・・します・・。」
初めて入った和也の部屋は、シンプルな家具しか置いてないのに、見たこともないような物が沢山あった。
なんだか、おもちゃ箱みたいなその雰囲気に一瞬とても驚いた。
といっても、子供が遊ぶような純粋なおもちゃではなくて、ホラー映画のキャラクターのフィギュアやら、有名な映画のおもちゃの置物など、和也からは想像出来ないような物ばかりが部屋中に飾られていた。
私はなんだか緊張していた事も忘れて、それに興味深々になってしまった。

