意気揚々と和也よりも一歩前に出て、先にコンビニに入ろうとした結果。
浅はかな私の抵抗は、あっさりと打ち砕かれた。
コンビニの入り口にある、小さな段差に私は躓いたのだ。
転ぶほどの勢いはなかったけれど、いつものように一瞬冷っとしたけれど、咄嗟に出てきたその手に腋の辺りをしっかりつ掴まれる。
「・・・ほら、また転ぶw」
和也はそう言って、少し呆れたように笑った。
「・・・・ごめん。」
一人の時はそれなりに集中しているのか、そんなに躓いたりしないのに、なんで誰かが一緒だと私は注意力散漫になってしまうのだろうか。
それは特に和也と一緒に居る時に起こるような気がするけれど、私はそれを考えないようにした。
そして私の手は、また和也の大きな手に包まれた。
一瞬だけ目を合わせたけれど、なんだか恥ずかしかったので私はまた俯いて、大人しく和也に手を引かれるまま一緒にコンビニに入った。
コンビニで、お菓子や食べ物を適当に買い込む。
私は特に食欲はなかったので、いくつかのお菓子を選んだだけだった。
飲み物コーナーで、真っ先にイチゴオレを選んだ私を見た和也に「ほんとに子供だなw」と少しからかわれたけれど、私はもう気にしなかった。

