叶う。 Chapter1




毛布に包まったままどうしようかと考えたけれど、部屋に戻るのはとても億劫に感じた。

バスルームの向かいの壁を背にして、そのまま蹲る。

多分、そんなに待たされる事もないだろう。
案の定、少しすると中から物音が聞こえてきた。

ひんやりした廊下のフローリングが、私の体温をどんどん奪っていく。
爪先が冷えて、私は更にきつく毛布に包まった。



バスルームの扉が小さな音を立てて開く。


音につられて目線を上げると、さっきとは比べられないほどの急激な寒気に襲われた。