事が終わると、シオンは何事もなかったかのように乱れた服を着なおす。
そして未だベッドでぐったりしている私の額に、優しくキスを落とすと直ぐに部屋を出て行ってしまう。
そう、これもいつもの事。
こういう行為をするって事は、それなりに何か思うところがあるんじゃないかと普通はそう感じるんだろうけれど、私とシオンの関係には特に意味は無いんだと思う。
きっかけは偶然で、その後は惰性。
私達の関係はその程度なんだろうと思う。
シオンが好きか、と聞かれれば好きと答えるけれど、それは世間で言う愛し合うとか、そういう事じゃない。
それは多分シオンも同じで、私の事が好きだから抱くのかと聞かれたら、きっと答えはノーだと思う。
こうしてたまに抱かれるのは、性欲の捌け口に過ぎないのだといつも感じているし、それはそれでも構わない。
こうして、普通以上の生活をさせて貰っているのだから、この身体一つで少しでも返せるなら、私にとっては痛くも無い出費だった。
だからどんなに痛くっても、したくない気分だったとしても、私はシオンの気まぐれにただ従えばいいだけだった。

