叶う。 Chapter1





ピピっと電子音がして、シオンはそれを取り出した。


「38度まで下がったな。」

「・・・何度だったの?」

「朝は39度あった。」


どうりで全身痛かったし、苦しかったわけだ。


「何か食えるのか?」


シオンはベッドから立ち上がると、振り返って私を見る。


「ううん、食べたくない。」

「食わなきゃ薬飲めないだろ?」

「・・・うん。」


私がそう言うと、シオンは静かに部屋を出て行った。

結構寝た気がしたけれど時間を確認すると、まだお昼を少し過ぎたあたりだった。



私は深く深呼吸すると、さっき見た夢を思い出した。