叶う。 Chapter1





私はゆっくりと目を開けた。
さっきよりも身体がすごく楽になってる。

シオンは相変わらず、私を包み込むようにその両腕で抱いたままだった。
おかげで身体がとても温かい。

だけれど、喉が渇いて仕方なかったので、私はそっとその腕を抜け出そうとした。


「・・・起きたのか?」


頭の上から急に声を掛けられて、私はそっちに視線を向けた。

シオンはそう言って、私から腕を離すとゆっくりと起き上がった。


そしてサイドテーブルに手を伸ばし、水の入ったペットボトルを取って私に渡してくれた。

咄嗟に私はその左手の掌に残る、うっすらと入った傷跡を見た。


「あ・・・りがと。」


私は擦れた声でそれを受け取ると、ゆっくり身体を起こした。

途端にくらっと眩暈を起こしたけれど、傍にいたシオンがそれを支えてくれた。


そして、枕とクッションを重ねて背もたれを作った。

私がそれに沈み込んだのを確認すると、シオンは起き上がってベッドを出た。

そして手に体温計を取るとベッドに座り、水を飲んでる私におかまいなく、服の中に手を入れてそれを挟んだ。