「・・・眠いならちゃんと支度して寝ろよ。」
シオンはそう言って、私の腰に腕を回して抱き寄せると、髪に優しく口付けをする。
その仕草がとても心地よくて、私はシオンの胸元に頬を寄せた。
多分、支度もせずにベッドで眠っている私を、シオンはきちんとベッドに寝かせようとしてくれたに違いない。
捲り上げられた毛布がそれを示してた。
口数は決して多くないけれど、シオンのそういう所は私にほんの少しだけ癒しを与えてくれる。
一瞬の沈黙の後、シオンは私を包み込むように抱きかかえながら、ゆっくりとベッドへ押し倒した。
唇が触れ合う距離で見つめ合うと、私はゆっくりと目を閉じた。
いつからだろうか・・・・・。
柔らかい唇の感触が、私の思考を停止させる。
いつからだったろうか・・・・・。
身体に触れる指先が温かい。
きっかけはきっと、すごく単純なこと・・・・。

