不意に、身体が浮かんだ気がして私は目を覚ました。
一瞬寝惚けて、自分が置かれている状態を理解するまでに時間がかかったけれど、それは直ぐに把握することが出来た。
「・・・・シオ・・・ン?」
私を抱きかかえる逞しい腕から伝わる体温が、とても心地良い。
「・・・・着替えくらいしたらどうなんだ?だらしない。」
目を覚ました私をゆっくりとベッドに降ろしながら、その人は冷めた声でそう言う。
その表情はいつもと変わらない。
多分初めて接する人は、この表情が怒っているように見えると思うけれど、私はもう慣れっこだった。
シオンは大体いつもこんな感じ。

