その場所は、公園を抜けた先の大きな高架橋の下だった。
公園と違って人通りのないその場所は、私にとっては未知の領域だった。
その場所に近づくに連れて、微かな笑い声と軽快な音楽が微かに私の耳に聞こえてくる。
私はほんの少し緊張したけれど、目が合った凛が優しく笑ってくれたから、そのまま一緒にその場所へと向かった。
「お、凛じゃん?」
「おっすー。」
その場所に着くと、私は驚いた。
道路や公園側からは死角になっているその場所は、結構広いスペースだった。
壁や地面にはウォールアートが描かれていて、何だかテレビでよく見かける外国みたいな雰囲気だった。
その場所にはスケートボードやバスケットボールが乱雑に置かれていて、誰が持ち込んだのか分からないミニコンポが、さっきから聞こえる軽快な音楽を流していた。
唖然とする私は思わず立ち止まり、背の高い凛の後ろにさっと隠れた。
その場に居たのは、知らない男の子4人だった。
凛が挨拶をした金髪の男の子が、こちらに気付いた気がしたけれど、私は目を合わさないように俯いた。
どうしよう。
なんだかすごく、緊張する。

