凛の最初の宣言通り、私達はかなりの距離を歩いた。
多分、電車で1駅分くらいの距離なんだろうけれど、目的地に着くまでには慣れないヒールを履いた足がかなり痛くなっていた。
「もうちょっとだよ!」
話に夢中になって、自分が何処に向かっているかなんて全然気にしてなかったけれど、凛のその言葉で私は辺りを確認した。
その場所は、私も知っている大きな公園だった。
海に近いその公園は、休日はもちろん、平日でも沢山の人が訪れる。
こんな都会の中なのに、その場所は緑豊かな遊歩道と、広い芝生で出来た広場や小さな野外ステージが完備してあって、近隣住民の憩いの場としても有名な場所だった。
私の家から歩くと30分くらいの距離にあるその場所は、小さい頃にママに連れられて何度か遊びに来た事もあった。
なんだかすごく懐かしい気分で、辺りを見渡していたけれど、凛は公園を突っ切って、どんどん先に進んで行く。
てっきり公園に来たのだとばかり思っていたけれど、どうやら違ったみたいだ。
だけれど、その目的地はそこからすぐだった。

